mid-fi electronicsの設計者Dougさんは人間がサイケデリックでできているような人だ。そして彼のバンドやソロアーティストとしての作品や、ライブパフォーマンスでのサウンドメイクはかなりサイケデリックな意味でセンスが良い。彼のペダルは変態的なテイストもあるが、実はどのペダルも飛び出し過ぎたマ グナムをそっとチャックの中に収められるような配慮がされている事が多く、どこか親切なおもてなしの心意気を持ち合わせた外道ペダルとも言えるのではないだろうか。

さてPsych Bykeである。直訳すればサイケなバイク。つまりは1960年代に量産されたB級バイクムービー、荒野を汗臭く彩るイタリア系の西部劇映画などが醸し出す「モンド感」を前面に押し出したサウンドになっているらしい。

僕のPsych Bykeのファズトーンの印象はずばりこんな感じ。




ギターの手元ボリュームにはとても反応が良く、硬質ながらじゅわーっと飽和していくファズサウンドは昔一度弾かせてもらったイタリア製のファズに似ていた。サスティンも申し分なく、リミッティングされた倍音感がたまらない。かなり薄っぺらいペラペラファズから、ミュンミュンとうなる快音ファズまで、手元の音量や、FUZZノブで自在に変化させられるのが快感だ。FUZZノブは歪のアマウントというよりはトーンキャラクターを変化させるようで、フル方向でバイク疾走系のトレブリーで攻撃的なアタックになり、絞るとメロく砂漠で接吻するシーンのような甘いフォーカスになる。バキっとリミットのかかった単音リフも最高だが、コード感もあるので是非少し手元で絞ったトーンにトレモロをかけて揺らしてみたくなるサウンドだ。やってみたら全くマカロニ&スパゲッティ・ウェスタンなイメージそのもので、髭が生えたような気分である。

Psych Bykeのイメージを膨らませるためにもRuss Meyerの映画などを見てから取り組むことは良い方向ではないかと思う。エフェクターの説明なのに映画をたくさん紹介してイメージを膨らませるのは新機軸ではないかと個人的にはなかなか気に入ったのだが、恐らく結果はやはり自己満足であろう。すまない。










↓この「吸わせる」シーンが好き




とにかくmid-fi electronicsのビルダーであるダグさんは音のイメージのセンスが飛びぬけて良い。「いちどほしくなってしまうととてもほしくなる」 カルトな人気もうなすける快作ファズだと思う。是非お試しください。









*mid-fi electronics製品は基本的に入荷のたびグラフィックデザインや色が異なります。またハンドメイド品の為、細かな塗装のクラックや傷などがあります。本ページには可能な限り最新のグラフィックや色の写真を掲載していますが、入荷したものが異なる場合もございますので詳細はお問い合わせください。

* 9V ACアダプター(センターマイナス,BOSSタイプ)駆動